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止められなかった…
第16章 終わらせる為の条件…
助手席に座って黙り込んでいると

“データ消したい?”

と返事をするまでもない馬鹿らしい言葉をかけられる。

“…当たり前だよ…その為に来たんだよ…”

と、冷静に返事をする。

“じゃあ…さ…”

…その後に続けられた言葉に、私は耳を疑った…


峻くんが私に出した条件……


『今からホテル行こう』


…………意味が分からない…………

消してもらう為に、また峻くんに抱かれなきゃならないの…?

そんなのおかしい…

私は峻くんを説得しようと話しかける…

“ホテルには…いかない…峻くん卑怯だよ…何でこんな事ばっかするの?…データ消して何もかも無かった事にしよう…?忘れようよ…お願いだから…”

峻くんは、私の話を聞いて『クスッ』と笑った…



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