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止められなかった…
第20章 更なる深みへ…
わずかに開いた隙間に手を掛け、峻くんが部屋に入ろうとする。

数年一緒に働く間、飲みに行く時は『通り道だから』と峻くんが大体私を拾って行ってくれていた…

今、この瞬間、家を知られていた事を思い出した…


“ちょっと待って!”


玄関先で動きが止まった私を余所に、峻くんは部屋の中へと入って行く…

ワンルームに当たり前のように置かれているベットへと腰掛ける。

“初めて上がった~(笑)”

峻くんは喜々とした目つきで部屋を見渡し終わると、私へと視線を据える…

“…で?話の続きは?”

…私は床へ座り、電話で話した事を再度話し始める。

峻くんは黙って聞いていた。

…始終私の顔から目を逸らさずに…

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