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止められなかった…
第23章 渦巻く感情…
その日、峻くんは一日中忙しそうで、自分のデスクに座る事も無く、午後からもミーティングをしているようだった。

昼前に顔を合わせたきりで終業の時間がくる。

荷物をどうしたらいいか分からないままで、私はアパートへと帰った。

部屋に入ると、峻くんと過ごした昨夜を思い出させるように、アチコチに放り出されたままの物…

座り込み、それらを一カ所に集めてキレイに畳み袋に詰めた。

何故か虚しいような、哀しいような沈んだ気分で台所へ立ち、晩ご飯に冷蔵庫の残り物でカレーを作り始めたその時……

アパートの前で聞こえる車の音。

私は玄関へ向かい戸を開ける。

何を期待したのか……

目の前にあったのは隣室の人の車だった。



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