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止められなかった…
第24章 それぞれの感情…
“乗れよ…”

手を引かれ孝さんの車へと乗せられた。

私は、ちゃんと話をしない限り終わらないんだ…と話し出すキッカケを待つ。

気まずい車内…

10分程走った公園の駐車場で車が停まる。

『カチッ…』

孝さんはタバコに火をつける…

私は黙ってタイミングを待つ。


“…で?…棚卸しン時の話は聞いたよ。…その後どうなった…”

私は意を決して、それからの事を話し出す。

峻くんの口から聞かされる前に、私からありのままを話そうと思った…


“次の日…峻くんが携帯のデータ消す代わりに…ホテル一緒に行こうって…”

一旦言葉を止めたけれど、孝さんは何も言わず、私は再度言葉を続けた。

“…ホテルで言うこと聞いて…終わった後に携帯渡されて…自分でデータ消した… ”

チラッと横目で見ると、孝さんは耳だけをこっちへ傾け、顔は窓の方を向いていた。



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