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止められなかった…
第25章 寄り添う人…
車を出しアパートへ向かう。

バックミラーを覗くと、後ろに峻くんの車が付いてきていた。

ほんの数分でアパートに着く…

車を降りて峻くんの車が停まるのを待った。

エンジンをかけたままで峻くんが車から降りる…

“…荷物置きっぱなしでごめんね~。纏めたら帰るから…”

孝さんとの事には一切触れず、私の顔もロクに見ないままで話す。

無言で鍵を開け、既に纏めておいた袋を手渡した…

“あ…纏めといてくれたんだ…サンキュー…”

玄関先だけでのやり取りも直ぐに終わり、沈黙が訪れる。


数分後………
沈黙を破ったのは峻くんだった。

“…帰るよ”

『パタン…』

玄関のドアが閉ざされた…



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