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止められなかった…
第7章 縮まる心と身体の距離…
『…コックン…』

喉に冷たい物が流れ込む…

ふと目を開けると、横たわった私の両脇に2人が座っていた。

“ゆな…もいっかい飲む?”

孝さんがペットボトルから飲み物を口に含み私に口づけで入れてくる…。

“…ンッ…コックン…”

目だけを動かし2人を見る…

孝さんが口を開く。

“なぁ…だいぶ休めたけど、ゆな大丈夫?”

大丈夫…?
何をどう大丈夫と聞いているのだろう…

“……うん……”

何気なくそう応えた。

“峻先に帰るからさ”

…え?
先に帰るって…私は?

“……ぁ…私も…帰る…”

孝さんが頭を撫でて言う。

“ゆなとオレはまだ帰らない。…分かった?”

言葉が出ない…。
峻くんは、もう帰る所だ。

帰り際振り返って
“ゆなちゃん…これからも色んな意味で付き合ってこうね……じゃ孝さんお先っす”

“おう”

…カチャ…バタン…


振り出しに戻った…
孝さんと私の2人になった…


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