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止められなかった…
第7章 縮まる心と身体の距離…
“なぁ…ゆな…”

私は目だけで返事をする。

“ゆなさ…オレの事どう思ってる?”

…え?…何?

“…ただのオヤジだとしか思ってね~よなぁ……押さえつけてヤっちゃうヤツだし…”

フッ…と孝さんが笑った。

“後には引けねーよな…”

私は何だか孝さんが寂しそうに見えて仕方なかった…。


そういえば、思い返してみると、孝さんをオヤジだなんて思った事は……ない……。

背も180センチと高いし、スタイルも悪くない。
見た目も悪くない。
どっちかと言えば渋い大人というのがシックリくる気がする…。
…頼りがいがあって
…笑うと可愛い

異性として意識した事は無かったけど、単純に
好きか嫌いかとなれば…
嫌いじゃない…

孝さんは黙っている…

“…孝さん…?”

“………………”

“…帰ろう?…送るから…”

“………………………………ゆな”

“…なぁに…?”

“オレがまだ帰さない…ゆなを抱きたいって言ったら…お前どうするよ”

“…ぇ…”

“イヤならイヤだって言って…ゆな…”

“…孝…さん…”

孝さんはジリジリと私に近づいてくる…

私は反射的に後退りするもベットに背を押し付けた状態で……

“ゆな…イヤならぶってもいい…そしたら…止めるから…”

ジリジリと詰め寄る…

私は孝さんをジッと見ている…

イヤだ…も、止めて…も、私の口から発される事がないまま、孝さんの唇が私の唇に今にも触れそうな所まで近づいた…

お互い目を反らさず…
ジリジリと…
もう触れる…

“…ゆな…目閉じて…”

私は…胸がトクントクンと音をたてているのを感じながら、孝さんの言葉に従っていた…
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