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女医の診察日誌
第7章 診療棟での痴態
勇次が玄関を出る直前に、理恵はお手伝いさんに聞こえるよ

うに意識して大きな声で云った。

「今日は本当に有難うございました、助かりましたわ、また分
からない時には宜しくお願いします」

 勇次が外に出た時には、辺りは薄暗くなっていた。
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