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女医の診察日誌
第8章 全裸の天使
「良いですよ、何処で会おうか?」

「私の城に来てもらっても構いませんか」

「了解しました、院長先生!!」

「そんな言い方変よ、それで本宅の玄関からだとお手伝いさん
に気を使うので、今日はクリニックの玄関を開けるので、そこ
から入っていただけますか?」

「了解、直ぐにスタートしますので、10分位で着くと思いま
す、ではその時に・・・」

 勇次が駐車場に車を停め、クリニックの玄関の扉を押そうと

し手を伸ばした時、その扉は中から自動ドアのようにスーッと

引いて開けてくれたのは、院長の理恵だった。

 勇次がその中に入ると、理恵は急いで鍵を掛け、待ちかねて

いた恋人を迎えるように、両手を広げて彼に抱きついてきた。

その日は、クリニックの待合室は休診日の為に、空調が効い

ておらず、8月の上旬でもあり、ムンムンとしてじっとしてい

ても汗ばむ程の暑さの中で強く抱き合っていた。
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