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女医の診察日誌
第12章 訃報の後に
 やがて焼香が始まり、喪主である故人の父親が済み、次に立

ったのは、理恵であった。焼香の前後に、参列者に向かって深々

と頭を下げた。喪服を着ている彼女は、参列者からも溜息が出

る程に、美しかった。
 
勇次が焼香台の前に立つ前に、親族席に向かって、一礼をす

る時に、彼女と目を合わせたが、その眼はまだ何も言っている

ようではなかった、焼香を終えての時には、その眼には涙をた

めて、”勇ちゃんありがとう” と、云っているように思えた。

 出棺の時、勇次は最前列に並び、喪主のあいさつを聴いてい

る時には、彼女と向かい合っていたのだが、彼女の眼に涙は無

かったのである。
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