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女医の診察日誌
第12章 訃報の後に
勇次が、理恵に促されて席に着くと、お手伝いさんが、直ぐ

にお椀に入った赤だしを、出してくれた。

「院長先生、こんなに美味しそうな、ご馳走をご用意して
いただいて恐縮です。遠慮なく頂戴します」

「太田さんはお忙しいのに、こちらこそ申し訳ないです」

「院長先生、食事を頂いた後まだ少し、見てあげますね」

「ありがとう御座います、ご面倒を、おかけしますが、
宜しくお願いします、大助かりですわ」

 お手伝いさんから、”コーヒーをお入れしますが、太田さんは、

ホットで宜しいのでしょうか”と、聞かれ、”お手間を、おかけ

してすみませんが、お願いします”と、答えていた。

 コーヒーを飲んだ後、彼女の城に戻り、両者は再び全裸にな

り、勇次が長くなって寝ているうえに、彼女が重なるように、

俯せになって乗って来た。
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