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第12章 訃報の後に

　その日から３日過ぎた休診日の朝、勇次が会社で居る時に、

理恵から、相談が有るので会って欲しいと云われ、会社に来る

ように言って、暫くしてから駐車場にやって来た。やがては一

緒になる相手なので、会社を見せておいても良いかな、との思

いが有り、応接間兼社長室に入れた、そこには、キングサイズ

の勇次が使う机が有り、その前に応接用のセットが置かれてい

た。女子社員が、お茶を持って、テーブルに置き、ドアを閉め

て出て行った。

「理恵は初めてだけど、狭苦しいだろ？ もっと広い所に替わり
たいのだけど、僕が思っているような、広さのオフィスが無くて、
我慢しているのだけど、それも限界で、早急に探して、手間も増
やさないと、仕事が絶えず遅れ気味になって、取引先から苦情が
出ている状態なのだよ」

「お仕事は、順調なのね？」