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第13章 不倫の結末

「ここが貴男の、書斎にと思って空けてあるので、好きなもの
を持ち込んで、好きなように使ってくださいね」

　勇次は、引っ越し業者に指図しながら、持ち込んで来た物を

振り分けて置いてもらい、それが終わったので、業者を帰らせ

て、ダイニングで理恵と、向かい合ってコーヒーを飲んでいた。

「理恵、下着や衣服は、君が片付けてくれるのだろ？」

「それは、妻である私の仕事だわ、任せといてね」

「頼んだよ、理恵ちゃん」

「任せといてよ、勇ちゃん」

「いよいよ今日から、夫婦だよね、新婚の・・・」

「はいご主人様、不束者ですが、宜しくお願いします」

「亭主関白な私ですが、宜しくね」

「えっ、亭主関白なの？」

「ジョークだよ、理恵ちゃん」