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第5章 天　使　№ 2

　その後勇次は、彼女の背中を、赤ちゃんを寝かしつける時に

しているように、一定のリズムで、トン・・トン・・トン、と

優しく叩いていた。

「有難う、こんなに優しくされたのは、子供の時に、親にしてもらったような記憶が有るけど、それ以来よ、ね～、勇次さんはどうしてこんなに優しいの？」

「それは真由美が、とっても可愛くて、大好きだからだよ」

「嬉しいわ、どうしよう、また、涙が出てきちゃう」

「いいよ、泣き虫ちゃん、それより、さっき弁当を食べなかっ
たので、お腹すいてないの？」

「今、勇次さんに抱かれていて、幸せ感に浸って居るので、空
腹感なんて全く無いの、食べるよりこの方がいい」

「そう、” 花より団子 “ じゃなくて、” 団子よりエッチ “って
ことだね」