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女医の診察日誌
第7章 診療棟での痴態
「そうだったのだ、僕は先生と話していても、うわの空で聞い
ているので、覚えてないけど、それは身に余る光栄で、とても
嬉しいよ、感激したよ」

 それから二人は、顔を近付け、無言のままお互いに潤んだ瞳

で見つめ合い、勇次が彼女の背中に、手を廻したのが合図とな

ったようで彼女が静かに瞼を閉じた。何かを期待して・・・・・

 勇次は、彼女の期待に応えようと、そっと唇を合わせた途端

に、それを待っていましたと云わんばかりに、彼女は両手で抱

きついてきた。永年深く愛し合う者同士のように・・・・・
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