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愛の結晶(笑)3
第2章 ガキのくせに孕んでんじゃねーよ!
「え……」
奥の部屋のベッドには、オレンジ色の髪の、猫みたいな目をした青年が横たわっていた。顔色が悪く、弱っているように見える。
「リオ、大丈夫?」
レイが近寄って前髪をかきあげてやりながら尋ねた。
「レイ……さん」
リオは潤んだ眼で見つめてつぶやいた。
「だいぶおなか大きいよね。近いうち生まれるんじゃない?」
レイが彼の腹を撫でて言う。
「え、マジッすか?」
イツヤは他人事みたいに驚く。ぜったい分かってない。
「おまえな、リオから聞いてなかったのかよ。大人になるときに妊娠するんだって話」
「あー…聞いたような気するけど、リオがあんまり考えたくないっつーから」
俺の問いに、イツヤは頭をかきながら答える。
「でも、考えないわけにいかないでしょ、妊娠したら生まなきゃならないんだから」
病院に行けない彼らに、中絶は難しい。それに、中絶すると一生成人できないらしい。
「ん……やだ、怖い…」リオは顔を覆って、怯えたように首を横に振った。
「大丈夫だよ、レイもちゃんとできたから」
レイシィは彼を優しく慰める。生意気だからムカついてたみたいだけど、やっぱり先輩だから見捨てられないらしい。
奥の部屋のベッドには、オレンジ色の髪の、猫みたいな目をした青年が横たわっていた。顔色が悪く、弱っているように見える。
「リオ、大丈夫?」
レイが近寄って前髪をかきあげてやりながら尋ねた。
「レイ……さん」
リオは潤んだ眼で見つめてつぶやいた。
「だいぶおなか大きいよね。近いうち生まれるんじゃない?」
レイが彼の腹を撫でて言う。
「え、マジッすか?」
イツヤは他人事みたいに驚く。ぜったい分かってない。
「おまえな、リオから聞いてなかったのかよ。大人になるときに妊娠するんだって話」
「あー…聞いたような気するけど、リオがあんまり考えたくないっつーから」
俺の問いに、イツヤは頭をかきながら答える。
「でも、考えないわけにいかないでしょ、妊娠したら生まなきゃならないんだから」
病院に行けない彼らに、中絶は難しい。それに、中絶すると一生成人できないらしい。
「ん……やだ、怖い…」リオは顔を覆って、怯えたように首を横に振った。
「大丈夫だよ、レイもちゃんとできたから」
レイシィは彼を優しく慰める。生意気だからムカついてたみたいだけど、やっぱり先輩だから見捨てられないらしい。