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白薔薇の眠り姫 〜真珠浪漫物語 番外編〜
第1章 白薔薇姫とワルツを
梨央は真剣な表情でステップを踏む。
「…ワンツースリー、ワンツースリー…」
口ずさみながら脚を動かす梨央は本当に可愛らしい。
基本的なステップが踏めたところで、動きをつける。
長身な縣は屈みながら、梨央の背中を抱く。
梨央が恥ずかしそうに縣の顔を見上げた。
そんな梨央を安心させるように、縣は優しく笑いかける。
「…ゆっくり僕について来てください。間違っても気にしないで」
「はい!」
縣は、梨央が楽しく感じるように音楽に合わせ、梨央を抱きながらくるくる回る…。
…梨央の青いワンピースの裾がひらひらと翻り、白いフリルのペチコートがちらりと見え隠れする。
…梨央のさらさらの美しい黒髪が、くるくる回る度にさらりと靡き、縣の手を擽る。
縣の胸は高鳴る。
…今まで出逢った誰よりも…梨央さんと見つめ合い、触れ合うだけで、ドキドキする。
初めてのワルツに梨央の瞳はきらきら輝き、頬は薔薇色に染まっている。
そんな梨央を縣は誰よりも美しいと思う。
「楽しいですか?梨央さん」
巧みに梨央をリードしながら尋ねる。
「はい!すごくすごく楽しいです!」
梨央は息を弾ませ、笑みを溢す。
「…良かった!…梨央さん、ダンスは楽しめばいいのです。相手を感じて、楽しく踊ればそれでいいんですよ」
縣の言葉に梨央は力強く頷く。
「はい!」
…薔薇の花々に囲まれたプロムナードを回る。
梨央は薔薇の妖精のように軽い。
普段、運動を禁じられている梨央はこんなに身体を動かすことはないのだろう。
息を弾ませながらも、楽しそうに笑いながら踊り続ける。
「梨央さん、苦しくはないですか?」
縣は気遣う。
「大丈夫です!すごく楽しいです!ずっとずっと踊っていたいくらい!」
梨央の言葉に縣は思わず答えていた。
「…僕もです…ずっとずっと、梨央さんと踊っていたい…」
梨央は縣を見つめ、嬉しそうに笑う。
…まだ初恋の切なさも知らない梨央…。
いつか、僕にときめいてくれるだろうか…。
…僕の愛しの白薔薇の姫君…。
「…ワンツースリー、ワンツースリー…」
口ずさみながら脚を動かす梨央は本当に可愛らしい。
基本的なステップが踏めたところで、動きをつける。
長身な縣は屈みながら、梨央の背中を抱く。
梨央が恥ずかしそうに縣の顔を見上げた。
そんな梨央を安心させるように、縣は優しく笑いかける。
「…ゆっくり僕について来てください。間違っても気にしないで」
「はい!」
縣は、梨央が楽しく感じるように音楽に合わせ、梨央を抱きながらくるくる回る…。
…梨央の青いワンピースの裾がひらひらと翻り、白いフリルのペチコートがちらりと見え隠れする。
…梨央のさらさらの美しい黒髪が、くるくる回る度にさらりと靡き、縣の手を擽る。
縣の胸は高鳴る。
…今まで出逢った誰よりも…梨央さんと見つめ合い、触れ合うだけで、ドキドキする。
初めてのワルツに梨央の瞳はきらきら輝き、頬は薔薇色に染まっている。
そんな梨央を縣は誰よりも美しいと思う。
「楽しいですか?梨央さん」
巧みに梨央をリードしながら尋ねる。
「はい!すごくすごく楽しいです!」
梨央は息を弾ませ、笑みを溢す。
「…良かった!…梨央さん、ダンスは楽しめばいいのです。相手を感じて、楽しく踊ればそれでいいんですよ」
縣の言葉に梨央は力強く頷く。
「はい!」
…薔薇の花々に囲まれたプロムナードを回る。
梨央は薔薇の妖精のように軽い。
普段、運動を禁じられている梨央はこんなに身体を動かすことはないのだろう。
息を弾ませながらも、楽しそうに笑いながら踊り続ける。
「梨央さん、苦しくはないですか?」
縣は気遣う。
「大丈夫です!すごく楽しいです!ずっとずっと踊っていたいくらい!」
梨央の言葉に縣は思わず答えていた。
「…僕もです…ずっとずっと、梨央さんと踊っていたい…」
梨央は縣を見つめ、嬉しそうに笑う。
…まだ初恋の切なさも知らない梨央…。
いつか、僕にときめいてくれるだろうか…。
…僕の愛しの白薔薇の姫君…。