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OLオクサマのふぇろもん
第3章 Scene.03
 
「悪いわねぇ………」

「い、いえ……仕事…ですから………」

 薄暗い倉庫に二人きり。

 あの二人組の上司が羨むような状況。

 彼女から漂ってくる甘い香りにドギマギして、上手く会話が出来ない。

「よいしょ…っとぉ………」

 おっとりした口調で言葉を吐きながら、棚の上の方へと書類を片づけようと背伸びをしている彼女。

 その姿をチラ見したら、あの二人組の言葉が頭を過ぎった。

 ベストを着ていても分かる、自己主張が激しすぎる胸。

 タイトスカートがずり上がって、肉付きの良い黒いストッキングに包まれた太腿が眩しい。

 背伸びしても届かないのか、プルプル震えながら腕を伸ばしてる。

「あ、あのぉ………」

「は、はいっ。ぼ、ボクがっ」

 彼女の体に目を奪われている場合じゃ無かった。

 彼女から書類を受け取ると、所定の位置へと仕舞う。

「やっぱり、背が高いと便利よねぇ」

「高いだけが…取り柄ですから………」

「うふっ……ありがとぉ」

 見上げてくる彼女の顔がマトモに見られない。
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