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第11章 やさしい束縛

松嶋さんに話し出す…
「坂上がモーテルで働いてるのを見かけたのは
最近知ったんだ。
坂上に聞いたらさぁ、由貴ちゃんの職場で
指輪だけもって待ち伏せする予定立ててたからさ。
それはダメだろーって話で今日になったの。」

「よっちゃんー！それはないない！」
安奈もブーイングする。

「俺の中ではいい考えだと思った。由貴はどうなんだ？」
照れながら義之は答えた。

精一杯　私の事を考えてくれたと思うと嬉しい。

「ここでプロポーズの方が嬉しいよ…ありがとう！」

「ほら。演出もいるんだよ。」
松嶋さんは　どや顔で義之を見る。