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同棲中の彼とのセックスレスを解消したい!
第5章 糸口
「れみの気分が乗ったときに試してみようね」
すべての包装紙をひとまとめにしてゴミ箱に捨ててから、彼がそう言った。
決して無理強いはしない。
わたしのペースを掴もうと気を遣ってくれている……。
わたしは彼の言葉を噛みしめるようにゆっくりとうなずいて、それからノートパソコンを閉じて彼のほうへ身体ごと向き直った。
わき起こる気持ちがまるで蒸し暑い夏の日の夕立のよう。
彼の気持ちになかなか応えられずにいる自分への情けなさ、彼に対しての申し訳なさ、そしてわたしの気持ちを慮り、ひとつひとつ丁寧に確かめてくれる彼の優しさに胸がいっぱいになる。
あらゆる気持ちがこころの中に降り注ぎ、乾いた土を濡らす間もないほどに吸い込まれて消えていく。
結局、わたしが彼に言いたいことはずっと変わっていない。
言い出せなくて留めていたもの……。
小さく深呼吸をして、わたしは彼に気持ちを伝えた。
つっかえながら、たどたどしく、でも強く、しっかりと。
「わたしもはじめのことが大好きだし、大切だから……ぎゅってしたいな。えっちも……したい。正直に言っちゃうと、わたしのことをずっと待っていてくれるってわかっているけど……時々すごく怖くなるの。嫌われちゃったらどうしよう、とか……考えると止まらなくなっちゃって。わたしのせいで前みたいに気楽にできなくなっちゃって、申し訳ないし、自分でも戸惑ってる。でも、わたしもセックスレスを解消したいって本気で思っているの。早く、どうにかしたいって思ってる……」
すべての包装紙をひとまとめにしてゴミ箱に捨ててから、彼がそう言った。
決して無理強いはしない。
わたしのペースを掴もうと気を遣ってくれている……。
わたしは彼の言葉を噛みしめるようにゆっくりとうなずいて、それからノートパソコンを閉じて彼のほうへ身体ごと向き直った。
わき起こる気持ちがまるで蒸し暑い夏の日の夕立のよう。
彼の気持ちになかなか応えられずにいる自分への情けなさ、彼に対しての申し訳なさ、そしてわたしの気持ちを慮り、ひとつひとつ丁寧に確かめてくれる彼の優しさに胸がいっぱいになる。
あらゆる気持ちがこころの中に降り注ぎ、乾いた土を濡らす間もないほどに吸い込まれて消えていく。
結局、わたしが彼に言いたいことはずっと変わっていない。
言い出せなくて留めていたもの……。
小さく深呼吸をして、わたしは彼に気持ちを伝えた。
つっかえながら、たどたどしく、でも強く、しっかりと。
「わたしもはじめのことが大好きだし、大切だから……ぎゅってしたいな。えっちも……したい。正直に言っちゃうと、わたしのことをずっと待っていてくれるってわかっているけど……時々すごく怖くなるの。嫌われちゃったらどうしよう、とか……考えると止まらなくなっちゃって。わたしのせいで前みたいに気楽にできなくなっちゃって、申し訳ないし、自分でも戸惑ってる。でも、わたしもセックスレスを解消したいって本気で思っているの。早く、どうにかしたいって思ってる……」