この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋はいつでも平行線【完結】
第22章 *二十二*
 それは昔にも聞いたことのある話だった。
 でも、未だに実感が沸かなくて、ずっと疑問に思っていることだ。

「ココしばらく、ざわめいていた魔が、おまえが来てから、静まった」

 祖母はどうやら、その手のモノが見えるらしい。
 わたしは気配も感じないし、見えもしない。

「秋祭りまで、あとわずか。ゆず、しばらく滞在すればいい」

 言われてみれば、そうだった。

「敬人から、連絡が入った。腕輪の持ち主がもう少しで判明しそうだから、しばらく待てと」

 言われて、そういえば、そのためにここに来たことを思い出した。

「それにしても、おまえは厄介なモノに好かれるな」

 祖母はそういって、わたしの後ろにいる青を見た。

「厄介だなんて、心外だな」
「雪は神田家に仕えているが、おまえはゆずにだけではないか。その執着心はどこから来ている?」
「んー、そだねー。柚希の蜜は甘いし、美味しいからじゃないかな」

 雪さんも似たようなことを言っていた。

「雪だって、本当はこうしたがってるよ?」
「そうだとしても、自制しているではないか」
「違うよー。俺からちょろまかしてるから」
「……なるほど」

 青と祖母の会話の半分もついていけてないのだけど、今、わたしのことを話してるのよね?

「おまえたちは水。繋がっている、か」
「うん、そう」
/187ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ