この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋はいつでも平行線【完結】
第23章 *二十三*
 ずっと疑問に思いつつも、毎日、きちんとおつとめを果たしてきた……はず。

「うん、あそこのは大丈夫。大体、毎日、御神酒を交換しなくても、あれだけあれば、一週間くらいは持つ物だよ」
「えー、なにそれ」

 毎日、交換しないと駄目だって思ってたんだけど……。
 ってことはなに、無駄なことをしてたの、わたし?

「でも、毎日やって無駄にはなってないよ。あそこの呪いの骨董たち、毎日、新鮮な蜜を味わえて、満足してるよ」
「…………」
「大丈夫、職務放棄になってないよ。あそこの呪いの骨董たちも柚希の身になにが起こっているのか、知ってて、助けたいって思ってるみたいだよ」

 ねぇ、なにそれ。
 呪いの骨董……だよ、ね?
 いや、それよりも、わたし、呪いの骨董たちに心配されるような身の上なの?

「もう、そんな顔、しないでよ」

 青は困ったように眉尻を下げて、わたしに畳の上に押し倒されているにもかかわらず、慰めてくれるかのように頭を撫でてくれた。
 そういう何気ない仕草が、きゅんとしてしまう。
 相手は水なのに!

「柚希は今まで、一人で頑張ってきたんだね」
「…………」
「頼りにならないかもしれないけど、これからはずっと、俺が側にいるから」

 ここでうなずけば、きっと青はそれを忠実に実行してくれるだろう。
 でも……本当にそれでいいの?

「青は」
「うん」
「それでいいの?」
「いい。というより、俺が柚希の側にいたいんだよ。だからこれは、口実。柚希が嫌だ、駄目って言っても、俺は側にいたい」
/187ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ