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恋はいつでも平行線【完結】
第23章 *二十三*
ずっと疑問に思いつつも、毎日、きちんとおつとめを果たしてきた……はず。
「うん、あそこのは大丈夫。大体、毎日、御神酒を交換しなくても、あれだけあれば、一週間くらいは持つ物だよ」
「えー、なにそれ」
毎日、交換しないと駄目だって思ってたんだけど……。
ってことはなに、無駄なことをしてたの、わたし?
「でも、毎日やって無駄にはなってないよ。あそこの呪いの骨董たち、毎日、新鮮な蜜を味わえて、満足してるよ」
「…………」
「大丈夫、職務放棄になってないよ。あそこの呪いの骨董たちも柚希の身になにが起こっているのか、知ってて、助けたいって思ってるみたいだよ」
ねぇ、なにそれ。
呪いの骨董……だよ、ね?
いや、それよりも、わたし、呪いの骨董たちに心配されるような身の上なの?
「もう、そんな顔、しないでよ」
青は困ったように眉尻を下げて、わたしに畳の上に押し倒されているにもかかわらず、慰めてくれるかのように頭を撫でてくれた。
そういう何気ない仕草が、きゅんとしてしまう。
相手は水なのに!
「柚希は今まで、一人で頑張ってきたんだね」
「…………」
「頼りにならないかもしれないけど、これからはずっと、俺が側にいるから」
ここでうなずけば、きっと青はそれを忠実に実行してくれるだろう。
でも……本当にそれでいいの?
「青は」
「うん」
「それでいいの?」
「いい。というより、俺が柚希の側にいたいんだよ。だからこれは、口実。柚希が嫌だ、駄目って言っても、俺は側にいたい」
「うん、あそこのは大丈夫。大体、毎日、御神酒を交換しなくても、あれだけあれば、一週間くらいは持つ物だよ」
「えー、なにそれ」
毎日、交換しないと駄目だって思ってたんだけど……。
ってことはなに、無駄なことをしてたの、わたし?
「でも、毎日やって無駄にはなってないよ。あそこの呪いの骨董たち、毎日、新鮮な蜜を味わえて、満足してるよ」
「…………」
「大丈夫、職務放棄になってないよ。あそこの呪いの骨董たちも柚希の身になにが起こっているのか、知ってて、助けたいって思ってるみたいだよ」
ねぇ、なにそれ。
呪いの骨董……だよ、ね?
いや、それよりも、わたし、呪いの骨董たちに心配されるような身の上なの?
「もう、そんな顔、しないでよ」
青は困ったように眉尻を下げて、わたしに畳の上に押し倒されているにもかかわらず、慰めてくれるかのように頭を撫でてくれた。
そういう何気ない仕草が、きゅんとしてしまう。
相手は水なのに!
「柚希は今まで、一人で頑張ってきたんだね」
「…………」
「頼りにならないかもしれないけど、これからはずっと、俺が側にいるから」
ここでうなずけば、きっと青はそれを忠実に実行してくれるだろう。
でも……本当にそれでいいの?
「青は」
「うん」
「それでいいの?」
「いい。というより、俺が柚希の側にいたいんだよ。だからこれは、口実。柚希が嫌だ、駄目って言っても、俺は側にいたい」