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第1章 囚われる

『これで君は僕のもの。
君の綺麗な髪も可愛い顔も厭らしく誘うこの身体の全て、僕以外には触らせてはダメだよ。』

私を見おろして、彼は私の唇を指で愛撫しながら囁いた。

そう、私はアナタノモノ。

でもきっと。

心だけは、貴方は望んではくれないの。

その眼鏡の奥の冷たい瞳には、きっと私は映らない。

そのまま、貴方の冷たい指に私は身を委ねてしまうの。

まるで人形のように。