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薔薇色の鎖
第2章 飼われる
彼は小さく頷いて、そしてそっと私の唇にキスをする。

「玲奈は僕にとって大事なもの。
もう怖がらせる事や痛い事はしないよ・・・
ただ、嫌がられてもやめられない時はあるけどそれは許してね。」

笑顔でそう言うけれど、やっぱり彼はいろんな意味で変態な気がしてきた。

「あとしばらく治るまでは、セックスするのは禁止!」

そう言うと、彼は少しだけ悲しそうな顔をしたけれど、何かを思いついたのか妖しく笑って私に言う。

「挿入しなければ、大丈夫だよね?」

そう言って、彼は私に覆い被さり唇に自分の唇を重ねた。

唇から舌が間に入り込み、私の口の中を貪り尽くすように舌が這い回る。

「んっ・・・あっ・・・」

思わず気持ちいいキスに、声が漏れると彼のキスは更に激しさを増した。

舌を絡めて口の端から唾液が垂れるほどに、深く熱いキスを繰り返す。

キスでなんでこんなにこの人は私に快感を与えるのだろう・・・次第に彼の背中に回した手に力が入らなくなるくらいに、キスに翻弄されてしまった。

唇が離れてゆっくり瞳を開くと、妖しくも優しく私を見つめる彼の瞳があった。

「今日は嫌っていうほどに、俺を感じさせてあげるから」

その言葉に痛いはずの身体の奥が、甘く疼いて私は思わず甘い吐息を吐く。

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