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第5章 部下との情事　～妖姿媚態～

安部は、トイレの洗面台で歯を磨いていた。

そこに部下の、仲野が入って来た
「あれっ、安部さん！まさか徹夜ですか？」
「んっんーー」
歯磨きをしながら答える安部
「安部さんも、よくやりますね。俺にはとても出来ないっすよ」
「んっ、んんん、んんーー」
「あの、なに言ってるか、分かんないですけど...」
そう言うと仲野は、用を足すため個室に入っていった。

仲野篤志（なかの あつし）32歳
・技術開発部技術課 所属
・173㎝、既婚者
・一流大学出身で、やたらと知識をひけらかす事がある
・3年前に同僚と結婚（妻は退職して専業主婦）
・合併後、子作り宣言し、残業を控えている

安部が口をゆすいでいると、仲野が戻って来た
「そうだ、安部さん」
「んっ？」
「珍しく小木曽部長が、こんな時間から出社してるんですよ」
「そっ、そそっそうか...」
小木曽の名を聞き、安部は激しい動悸に襲われる
「安部さん、どうしました？」
「なっ、ななっなんでもないよっ」
「いやいやっ！めちゃくちゃ、何かありそうですけど...」
「でっ、小木曽部長がどうした？」
「ああ、そうそう、エレベーターで一緒になったんですけど」
「んー」
「凄い上機嫌で、スマホ見ながらニヤニヤしてんですよ」
「あの野郎」
「えっ！やっぱり何かありました？」
「いや、別に...」
安部は、無愛想に立ち去っていった。

～・～・～・～・～・～
上機嫌の小木曽が、スマホで見ていたもの
それは昨夜の、涼子の全裸画像だった
磔台に両手を固定された、卑猥な落書きを施された裸体
小木曽はその画像を見ながら、涼子との性交を思い出してニヤけていたのだ。