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immorality ~哀戦士編~
第2章 元秘書の覚悟 ~反乱計画~
...
秘書課から、廊下に出る牧野葉子
目指すは、試験会場となっている、801大会議室
裸同然の姿で、廊下を進む葉子
覚悟を決めて飛び出したが、一気に羞恥心に包まれた
”こんな格好を、誰かに見られたら...”
葉子の鼓動が高鳴る。

吸収合併後、8階は業務が完全に停止していたので、誰もいる筈がなかった
それでも、小さなビキニ姿で社内を歩くなんて、非現実的な事である
葉子は早足で、試験会場に向かった。
...
試験会場の扉の前に立つ葉子
中から声が聞こえる
試験は始まっているようだ
”白川専務、私は何があっても、この会社に残って見せます”
決意を固める葉子
「ふうぅぅぅ...」
葉子は大きく息を吐き、扉を開ける
♪ガチャッ
「すいません、遅くなりました」
大きな声で中に入り、葉子は頭を下げた。
...
全員の視線が、葉子に集まる
頭を下げたままの葉子の元に、女性係長が近寄る
「あなた完全に遅刻よ。ふざけないでくれる...」
「まあ、待ちたまえっ」
女性係長の言葉を、男の声が遮る
葉子は頭を下げたまま、再び謝る
「遅れて申し訳御座いません」
更に頭を下げる葉子
すると、男から声が掛かる
「まあまあ、頭を上げなさい。さあ、君も並んで試験を受けなさい」
男の言葉に、ホッと胸を撫で下ろす葉子
「有難う御座います」
ゆっくりと頭を上げる葉子
葉子の目に、異様な光景が映る。
...
大きな会議室に、長テーブルが1つ
そこに並んで座る、年配の4人の男
その前に、ビキニ姿の元秘書達が、横並びに立っていた
再び、男から声が掛かる
「さあ、君も並びなさい」
その男こそ、このビルを牛耳る皇帝、大田原常務だった。

女性係長が不満そうに、葉子に声を掛ける
「一番奥の、窓際に行きなさい」
「はい」
4人の男達の前を通り、窓際に進む葉子
男達の視線は、ビキニから大きくこぼれる、Gカップの乳房に注がれていた
その視線を感じながらも、葉子は凛とした表情で進んだ。

こうして葉子は、無事に試験に臨むことになった
これから想像を絶する、セクハラ行為を受けるとも知らず...
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