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immorality ~哀戦士編~
第2章 元秘書の覚悟 ~反乱計画~
...
安部は、ある疑問を抱く
「なあ木元、牧野葉子さんは、二次試験も合格したんだよな」
木元は、水割りを作りながら答える
「ああ4人全員、羞恥に耐えて、見事合格したよ」
「じゃーなんで牧野葉子さんは、合格してから辞退したんだ?」
「んー話すと長くなるが...簡単に言うと、秘書室に残りたくなかったんだよ」
「はっ?秘書室に残るために、試験を受けたんだろ?」
首を傾げる安部
「はははっ!そうなるよな。まあ飲めよ」
木元は、水割りを安部に差し出す
「ああ、すまん。でっどういう事だ?」
「実は一次試験後、葉子ちゃんは、ある男に会った」
「ある男?」
「それが”同志”の風間だ」
「えっ!」
「お前、すっかり忘れてるようだが、本題はこっちだ」
安部は、牧野葉子のセクハラ試験の事が気になり、その話しを忘れていた。

・~・ 一次試験後 ・~・
耐えがたい屈辱を受けた牧野葉子は、帰宅するため会社を出た
そこで風間が、葉子に声を掛けた。
...
風間は総務部の人間で、『適応能力試験』が行われていたのを知っていた
もちろん、そこで行われる内容も...
大田原の悪行を探る風間は、受験者に話を聞く為、試験が終わるのを待っていたのだ
そして、牧野葉子をなんとか口説き、その夜に会う約束をした。
...
その夜、風間は木元を誘い、牧野葉子と会った
木元を誘ったのは、ライバル社から来た自分を信じて貰えるか、心配だったからである
風間と木元は、大田原の黒い噂を、葉子に話した
葉子は驚き、絶句していた
その大田原に、酷いセクハラを受けた葉子は、試験の内容を全て話したのだった。
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