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immorality ~哀戦士編~
第1章 皇帝の黒い噂 ~社員調教~
大田原常務の話しを聞き、安部は憤りを感じていた
そして、沢渡江梨花の事を思い、不安に打たれる。

安部は、自分のグラスにビールを注ぎ、一気に飲み干した
「なあ木元!江梨花は大丈夫なのか?」
「わからん...まだ大田原常務との接点はないようだから、今の所大丈夫だろ」
「そうか...良かった」
ほっと胸を撫で下ろす、安部
「安心するのは早いぞ」
「えっ!?」
「元受付係だった、足立ちゃんの調教は始まってると、俺は確信している」
「なっ!調教ってその...❝淫女❞とやらのか?」
「ああ、そうだ」
「なぜそう思う?」
「偶然、昨日エレベーターで一緒になったんだよ。足立ちゃんと...」
「まさか本人に聞いたのか?」
興奮する安部
「まさか、聞けるわけないだろ!」
「そっ、そうだよな」
「あのな安部、本人に君は調教されてますか?...なんて聞けると思うか?」
「いや...デリカシーのない、お前ならと思っただけだ」
「.....お前、結構キツイこと言うよな」
「あっ、すっすまん。そういう意味じゃなくて...」
「どういう意味だよ。まあいいけど」
「本当にすまん...」
平謝りの安部
「もういいよ。でっどこまで話したっけ?」
「ええと、エレベーターで...」
「ああ、そうそう。それで見ちゃったんだよ」
「んっ何を?」
「跡だよ」
「あと?」
「そう、荒縄の跡だよ」
「えっ...」
「足立ちゃんの手首に、くっきりと付いていたんだよ。荒縄の跡が」
「本当か?」
「ああ、間違いない」
「.....」
安部は絶句した。
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