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篠突く - 禁断の果実 -
第12章 過去編五話 初めての
「……口から出まかせなのはわかってたわ。でも、どうしようもなかったのよ。アイツのアレを、思いっきり殴ってやった。気の毒だけど、相当痛かったのね。アイツが苦しんでる隙に、私は一階に下りて、トイレに閉じこもった。階段を駆け下りれば、あんたが見にくると思ったから。そしたら、アイツは下手に手出しできないでしょ。……それっきり、アイツとは自然消滅したわ」

 語り終えて上体を起こした悠は、曇りの無い、晴れやかな色を顔に浮かべていた。

「姉さん……」

 孝哉は、気がついただろうか。姉が、ずっと胸に秘めていた思いに。
 鈍感な彼のことだ。何のためにこんな話を始めたのか、わかっていないかもしれない。この際、はっきりと教えてあげよう。

「今は、それで良かったと思ってる。あんたの気持ちを聞けたからね。……一緒なのよ。忘れたかったから」

 すぅ、と深く息を吸ってから。

「私だってあんたが……孝哉のことが、ずっと好きなの」
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