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篠突く - 禁断の果実 -
第12章 過去編五話 初めての
「ああっ!?」

 熱い塊がとば口を押し開き、悠の入り口をずりずりと掻き分けた。
 蜜壷は肉塊に絡みつき、容赦なく締めつけた。孝哉は己の根元まで包まれたくて、抵抗するそれには構わず、強引に奥深くまで己を挿し込んだ。

「あっ、ああっ……待っ、ん……っ!」

 悠の小さな口は、ズキズキと疼いた。濡れていたとはいえ、初めて膣にものを挿入する彼女には刺激が強すぎたのだ。
 苦しそうに顔を歪めたが、それも束の間、深く息を吐き出して、彼女は微笑んだ。背中にいやな汗がじわりと滲む。悠は、痛くはないかと聞かれたのなら、気持ちいいと笑って答えただろう。
 孝哉には余裕が無かった。愛撫をする余裕も、欲望を抑える余裕も、彼女を気にかける余裕も。
 彼は、己の欲望に突き動かされるまま、理性の無い獣のように腰をうならせた。
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