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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第11章 早乙女会長のお嬢様



米国が此処まで美紀に介入している、その実力を高く評価して…
それをみすみす潰すのは惜しい‥‥先ほどの話ぶりだと・・・・・



「・・・・・紀永・・・・・」


「・・ん?」


少し考え事が過ぎた…
話さなかった為に、余計に美紀を不安にさせたようだ。



「大丈夫、誰かに付いていれば絶対に安全…
そこまで心配する事は無いから・・」


「・・・うん」


何時の間にか、周りの行動の少しの変化にも感が良くなった…
米国で外交という交渉術を、身を持って学んだせいか??



「・・心配無いよ・・・」


首に絡んだ美紀の腕を軽く掴み、後ろに振り向いて不安そうな顔の美紀に素早くキス・・



「ちょ‥紀・・・」


「ん・・誰も来ない」


触れるだけのキスだが、何度も何度も繰り返して…
もしかしたら、私の方が美紀を恋しかったのかも知れない‥どんどんと私から離れて行くようで……


唇を離してソファーから立ち上がり、後ろに居る美紀の元まで行って、本格的に抱き締める…
変わらず細い身体‥だが、内に秘めたるものは、私より強いのかもと思ってしまう。



「紀永・・??」


「・・本当に久しぶりだ……」


「・・・うん」


背に手を回して力を抜き、私に身体を預けてくれる…
信頼と愛情の現れ‥誤解があった一時期を覗けば、美紀が私を嫌がった事は一度として無い。


親子だと分かっていても、お互い止められない思い…
出逢った時からずっと、1人の女性としてとしてしか美紀を見れない私。


だからこそ、この公の場という危険を孕んだパーティーに、一抹の不安を覚えるのだが…
今度こそ、美紀の身の安全は保証してやりたい。



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