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第12章 思惑交差のパーティー

軽くと言いながら、招待客１人１人の経歴から現在の立場、早乙女との関係など細部まで調べてある。



「・・・・・」


確かに会長が言った通り、早乙女とあまり関係が無い人物も混じってる…
逆に、こう分かっている人物は、マークされているって事になりそう。


後、早乙女の外戚が意外に多い…
外戚というだけで、全てが早乙女グループ‥‥クラスター社や系列子会社に居る訳でも無く、前のぁたしみたいな、一般家庭に近いのも多々。


ただ、早乙女の外戚というだけ…
先代の会長には子供３人だから、多分その前‥本当に薄い血縁関係。


・長女の恵美里叔母様
遠藤家に嫁いで、その長男の孝一郎と妻の紫織に、息子の伊織さん


・長男のぁたしの祖父になる洸紀、で現会長の紀永にぁたし


・そして、次男の朔夜叔父様


これが早乙女本家筋。


でも、薄くても早乙女を名乗っている以上、外戚という事になる…
大財閥ならではだよね、こういうの。


因みに、恵美里叔母様は、嫁いで遠藤姓になっているので外戚扱い。


結構面倒くさいでしょう？


だから、本当は後継者候補は、朔夜叔父様になる筈なんだけど、あっさり辞退‥今後も会長職はやる気無し。


残るはぁたしと伊織さん…
でも伊織さんは外戚扱いとなるので１歩遠退いてしまい、残るはぁたし１人になる訳。


幾ら実力主義と言ったって、あまりに遠いと候補から外れてしまうらしい。


その点、ぁたしと伊織さんなら、実力十分で本家筋…
ぁたしの方は隠しているから、自然伊織さんに目が集まる‥‥それを狙って、伊織さんをぁたしのエスコート役に付けた。


秘密がバレない為とは言え、物凄い複雑な事になってしまっていて、更に伊織さんまで巻き込んでのパーティー…
本当に良いの‥伊織さん？？


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