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第5章 妊娠

「表向きは、お前は、シングルマザーになるが、れっきとした、俺の子だ。」
「…。」
「生まれるのは、卒業してからだし、体系的にもわからんから。」
「うん。」

凄く怖かった。

寝てる時も、起きてる時も、お腹が痛い感じがしたから。お父さんは、経験上知ってるから、私を抱こうとはしなかったし、叩いたりすることもなかった。

歳も明け、出席数は、足らなかったけど、皆と一緒に中学を卒業出来た。

そして…２年が過ぎた。

卒業後、引っ越しをし、団地から一戸建てに移った。その年の真夏の暑い時期に「将吾」が産まれた。

「えっ？出来たの？」
「うん。」
「今度は、将吾の妹がいいな。」
「ダァーッ！」


形は、どうあれ、小さな命を絶やさないで良かったって思う。