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淫欲の果てに。人妻・怜香32歳の記録
第2章 漆黒の扉に導かれて
梨美は独身で、私生活は仕事に打ち込みながらも色々と自由に過ごしている女性だ。一見すると男らしいきっぱりとした性格のように思えるが、友人には情が厚く、いちど真剣になると他人の問題も一緒になって悩み、とことんまでつきあってくれるタイプの女性。
学生時代、どちらかというと決まったグループの女子とだけ行動を共にしてきた私と、どこのグループの輪にも入っていける彼女とはあまり交流がなかった。
しかし社会人になりお互い良くも悪くも社会の波にそこそこ揉まれ大人の人付き合いというものを覚えた頃、3年前の同窓会でなぜか私と梨美は意気投合し、それから3ヶ月に1度はこうして食事やら飲みやらに行く仲になっている。
会話の中で比較的たくさんの言葉を発する梨美と、そんなはっきりとモノを言う梨美の話をおもしろがって聞く私とがうまく噛み合い、私は梨美と共に過ごす時間に退屈したことがない。
私と梨美は、いつものように金曜日の夜に会う約束をした。
従業員約30名のシステム会社のシステム保守とたまにある事務作業の仕事は、毎日かならず定時の夕方5時に終了する。
入社した頃は新しく覚えなければならないことに加え、大規模なシステムのリリースがいくつも控えており、絶望的に人手不足だったシステム業務を私のような事務方の女性も手伝わなければならず、忙しい日々を過ごした。システムのリリースは予想よりもかなり難航し、後に控えていた大きな案件にまで遅れをきたし、多忙な毎日が数年間は続いた。
現在、開発など最前線の業務を担当している男性社員は今でも遅くまで残ることが多いようだが、事務員や私のような安定稼働しているシステムの保守を担当する者、育児などで時短勤務をする社員は、時計の針が5時を指した瞬間、会社を後にする。
友人や職場の飲み会などがないかぎり、私はそのまま電車に乗りまっすぐ自宅へと向かう。駅前のスーパーで夕食の食材を買い、慣れた手順でいつもの夕食を作り、1人で食べる。
真仁は仕事柄基本的に忙しくしており、夕食を共にするのはたまに早く帰宅したときときだけ。
学生時代、どちらかというと決まったグループの女子とだけ行動を共にしてきた私と、どこのグループの輪にも入っていける彼女とはあまり交流がなかった。
しかし社会人になりお互い良くも悪くも社会の波にそこそこ揉まれ大人の人付き合いというものを覚えた頃、3年前の同窓会でなぜか私と梨美は意気投合し、それから3ヶ月に1度はこうして食事やら飲みやらに行く仲になっている。
会話の中で比較的たくさんの言葉を発する梨美と、そんなはっきりとモノを言う梨美の話をおもしろがって聞く私とがうまく噛み合い、私は梨美と共に過ごす時間に退屈したことがない。
私と梨美は、いつものように金曜日の夜に会う約束をした。
従業員約30名のシステム会社のシステム保守とたまにある事務作業の仕事は、毎日かならず定時の夕方5時に終了する。
入社した頃は新しく覚えなければならないことに加え、大規模なシステムのリリースがいくつも控えており、絶望的に人手不足だったシステム業務を私のような事務方の女性も手伝わなければならず、忙しい日々を過ごした。システムのリリースは予想よりもかなり難航し、後に控えていた大きな案件にまで遅れをきたし、多忙な毎日が数年間は続いた。
現在、開発など最前線の業務を担当している男性社員は今でも遅くまで残ることが多いようだが、事務員や私のような安定稼働しているシステムの保守を担当する者、育児などで時短勤務をする社員は、時計の針が5時を指した瞬間、会社を後にする。
友人や職場の飲み会などがないかぎり、私はそのまま電車に乗りまっすぐ自宅へと向かう。駅前のスーパーで夕食の食材を買い、慣れた手順でいつもの夕食を作り、1人で食べる。
真仁は仕事柄基本的に忙しくしており、夕食を共にするのはたまに早く帰宅したときときだけ。