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淫欲の果てに。人妻・怜香32歳の記録
第3章 灯された情欲
目を覚ますと、私はパンティ以外すべての衣服を身に着けない状態で、ベッドへと横たわっていた。
脚は動かせるものの、両手がまったく動かせない。
両腕を頭上に上げた状態で、縄のようなもので両手首をベッドの端に固定されているようだ。

「えっ、冬木さん……?!
ぅ、んっ…!」

目の前にいたのは、冬木さんだった。吸い込まれそうなほど深く暗い瞳をした冬木さんが、私の乳房や胸を見つめながら、淡々とした表情で私の胸を弄び、快楽を与えている。
男性の大きなしっかりとした手で乳房と乳首を交互にいじくりまわされ、鋭い快楽が全身に広がり、脳まで貫かれる。

「な、何……?や、やめ……!!」

怖い、恥ずかしい、という感情よりも、なんでこんな状況にいるの?私の身に何が起きているの?という疑問が浮かび、何?何が起きてるの?という問いをただひたすら、くり返してしまう。
この状況はいったい何なのか。何もわからず、ただただ混乱していた。

パンティ以外何も身に着けず、乳房を露わにして縛り付けられているという異常な状態にある私。
それとは反対に、冬木さんはバーで会ったときと同じブラックのシャツのボタンを1番上まで閉め、着衣に乱れなどまったくない。
一体、何を考えてこんなことをしているの?目の前にいる男性の意図や感情が、まったくわからない。
周りを見渡すと、この場所はシングルのビジネスホテルの一室のようだった。一体どこのホテルなのか。なんで私はここにいるのか。

混乱状態の私に構うことなく、冬木さんの細く長い指は、私の身体を弄ぶことを止めない。淡々とした表情を変えることなく、手のひらで乳首の先端をそっと転がしたり、かと思えば乳房をゆっくりと揉みしだき、焦らすような動きをする。

…親指と人差し指で乳頭を挟まれ、つまむ力に緩急をつけながらあらゆる方向へひねられたとき、私の中で何かが弾け飛んだ。
絶えず与えられる鋭い快楽により、乳首が火を着けられたように熱い…。
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