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淫欲の果てに。人妻・怜香32歳の記録
第7章 内側からの崩壊
「うあっっ……!!」
性器のすぐ近くを鞭打たれ、強烈な余韻が残る。下半身が小刻みに震えてしまう。ソファに頬を押し付け、こみ上げるものを必死で堪えようとする。

「動くな、と言ったはずだ。罰が欲しいか?」
冬木様の手には、濃い紫色の縄が握られている。

命令されるまま、ブラウスと下着を脱ぎ、紅潮した身体を露わにする。

「両手を、後ろに。」
両腕を背中で組み、まるで、罪人のような姿勢で床に座る。…いや、私は実際に、罪を犯した罪人なんだ。夫以外の男性と性的行為に溺れることは、少し時代が違えば、姦通罪として死罪を科せられることもある。
誰にも知られてはいけない、密室での背徳の行為。
淫欲に捕らわれた罪人は、これから罰を与えられるというのに、神経を昂ぶらせている。

縄を持った冬木様が、私の上に君臨する。
熱い。肌の上を伝う縄が熱くて、自然と荒くなる息を必死で殺す。二の腕と乳房を挟むようにして縛られ、両乳房の中心部を走る縄を首の後ろを通って固定される。
ただ息を殺して座るしかない私は、これから訪れる死を待つかのようで、まさに罪人そのものだった。

「怜香の身体には、深く濃い色が映える。」
頭上から私を見下ろす冬木様の呟いた言葉が、体内を駆け巡る。体に張り巡る全ての血管へ、冬木様の言葉が入り込み膨張し、身体を熱くさせる。
紫色の縄で縛り上げられた乳房が張っていて、そんな自分の姿にも欲情する。
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