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淫欲の果てに。人妻・怜香32歳の記録
第10章 中毒者の顔
「怜香。甘いものを、食べよう。」
ロビーの奥にある、ケーキビュッフェへ足を踏み入れる。そこでは、内装も、置いてある色とりどりのケーキも、全てがキラキラと輝いていた。
ブラウス下で痴態を晒している私には、到底そぐわない場所…。

スタッフの男性に案内され、中央付近の席へ通される。
椅子に腰掛けても落ち着くどころか、乳頭を締め付けるクリップの刺激を、更に強く意識してしまう。
冷静さが、徐々に失われていく。

「うぅ……」
声にならない声を、心の中で上げた。

「おいしそうなデザートがたくさんある。好きなだけ食べるといい。」
ビュッフェに来て、何も食べずにいるのも不自然だ。ケーキやゼリーなど、ずらっと並んだ数十種類ものスイーツを楽しむ他のお客に混じり、選んだものを皿に乗せ、慎重に席へ向かう。

お願い、誰も気づかないで。
いつ、クリップが外れて床に落下してしまうかわからず、緊張感が凄い。歩く度にクリップが小さく揺れて、先端を刺激する。絶え間なく続く乳頭の快感で、今にも足元から崩れ落ちてしまいそう…。
意識から消そうと思えば思う程、器具による刺激を強く感じてしまう。

もどかしい、もどかしい。
こんなに、乳首を虐められて、狂いそうなくらい、乳房が熱くなって。痛みだってあるはずなのに、すべて快楽となって、身体に襲いかかる。感度のパラメータが壊れ、振り幅が、あるはずのない限界を越えてしまいそうになる。

頭までおかしくなる。狂う。狂いそうなほど、犯されたい。男性の性欲の前に、裸で晒されたい。跪いて、この痴態を、冬木様になじられたい。好きなだけ、快楽を与えて欲しい。
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