この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
君がため(教師と教育実習生)《長編》
第13章 しのちゃんの受難(八)

「明日からは朝も国語準備室には行けないと思う」
「仕方ないでしょ。それが教育実習なんだから、集中してね。でも、最後の一週間、楽しんでね」
「うん……頑張る。でも、我慢の限界を感じたら、準備室行ってもいい?」
「限界、ねぇ」

 宗介の我慢の限界なんてすぐ来てしまうだろう。我慢のできない人だから。

「そのときは、ちょっとでいいから触らせてね」
「はいはい」

 約束だからね、と言いながら、宗介は帰って行った。
 帰るまでの間にたくさんキスをして、それでも宗介は不満そうだった。本当に名残惜しそうだった。
 エントランスまで下りると誰に会うかわからないので、玄関でサヨナラをした。

 また、一人の部屋だ。
 さっきまで二人だったことを考えると、少し寂しい。寂しいな。

 玄関で、キッチンで、浴室でキスをした。ベッドで、ソファで、セックスをした。
 まだ、その余韻が、体にも部屋にも残っている。
 キスマークは体のあちこちに散見するし、部屋のゴミ箱はティッシュでいっぱいだ。月曜はちょうど燃やすゴミの日だから、良かったけれど。

 ソファに座って、足の絆創膏を貼り替える。
 ここで何回して、何回達したんだっけ?
 そんなことを考えていたら、絆創膏の粘着面がくっついてしまい、使いものにならなくなる。

「あーあ」

 仕方がない。私、自分のこの部屋に恋人を招いたのは初めてなのだ。浮かれてしまうのも、仕方のないことなのだ。きっと。
/321ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ