この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
君がため(教師と教育実習生)《長編》
第1章 しのちゃんの受難(一)

「あ、しのちゃん、今日テストある?」

 職員室から三階の国語準備室へ向かう途中の階段で、今日授業をするクラスの生徒から質問を受ける。

「今日はしないけど、明日はやりますよ」

 生徒はひぃと呟いて走っていく。クラスメイトたちに伝えに行ったのだろう。
 篠宮だから、しのちゃん、しの先生。かわいいニックネームで呼ばれるのは嬉しい。小夜先生と呼ぶ生徒もいるけど、少数派だ。

 A棟三階は、他の教科の準備室や、図書室や自習室などがある、静かな場所だ。生徒たちの教室があるのは、B棟とC棟。そちらは、朝から騒がしい。

 国語準備室は、国語教師が使ってもいい部屋で、一応教師の机と椅子は三つ分あるけれど、使っているのはほぼ私だけだ。他の先生が使わないので、気楽に私の部屋として使わせてもらっている。私物のパソコンも、コーヒーメーカーも置いてあるのだ。

 しんとした廊下を進むと、スーツ姿の男の子が、国語準備室の前に立っているのが見えた。

「ん?」

 私に気がついて、男の子が振り向く。その顔に、見覚えがある。
/321ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ