この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
誰よりも君を愛する
第3章 開放


良雄がなぜ亜矢子と結婚する気になったのか?

自分自身わかっていた。

一人っ子だった良雄は何不自由なく育ち
両親から守られてきた。
特に母親からの溺愛には良雄自身うんざりすることもあった。
自分一人でやりたいことも手伝ってくれるような母親だった。
子供の頃のある日小さな弱った子猫を拾った。
汚いから捨ててくるよう母親に言われたが
コッソリ部屋で世話をした。

子猫は可愛いかったし
よく懐いてくれたしお世話は楽しかった。

『ボクがいないと子猫はダメなんだ、ボクが守ってあげなくちゃ!』

そういう生まれて初めて感じた無償の愛、献身的な母性愛のようなものが芽生え始めた頃、
子猫は母親に見つかり捨てられた。

ひとしきり悔し涙を流した良雄はまた母親からの溺愛という殻に閉じ込められて大人になっていった。

だから亜矢子が(おねしょ)をしてしまってシクシク泣いてる姿を見た時、ふとあの日の子猫の事を、そして守ってあげられ無かったことを思い出したからだ。
『亜矢子を守ってあげなくちゃ!今度はちゃんと最後までお世話してあげなくちゃ‥』

/267ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ