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誰よりも君を愛する
第25章 誓い

朝、良雄にお守りの赤い糸をクリトリスに結んでもらい家事を済ませた亜矢子は買い物に出た。

手芸店に入り新しい糸を探した。
色々見てる内にふと、目についたのはカラフルなリリアン用の糸。

『懐かしいな‥昔、よく編んだな‥』

久しぶりに手に取るとレーヨン素材でシットリとしていて手触りが良い。
色も豊富にあった。

亜矢子は自分を縛る物だという事も忘れて、子供に戻ったように赤、黄色、白、ピンクと黒を選んで買った。

次に向かったドラッグストアでは良雄に頼まれた口臭予防のミントタブレットや電池、綿棒をカゴに入れた。
そしてイチヂク浣腸。

最近便秘気味の亜矢子を心配して良雄に買って来るように言われたのだ。
亜矢子は何度も買いに来るのは恥ずかしいので多めに買い置きしておこうと、カゴに5箱入れてレジに向かおうとした時、名札に片桐と書かれた男性薬剤師が声を掛けてきた…

『あの、お客様、それのお使い方は‥?』

『ぇ、知ってますけど‥』

『あ、そうなんですね、一度に大量に買われたので‥すみません。でも余りそうゆう物ばかりに頼るのも‥他にも‥』

『あの、大丈夫ですので‥』

亜矢子は男性薬剤師に浣腸の大量購入を注意された。

恥ずかしくなり話を聞かずに背を向けレジに向かおうとした亜矢子に聞こえたのは男性薬剤師の意外な言葉。

『ちぇ、趣味かよ‥』

訳が分からず何だか恥ずかしくて亜矢子は足早に会計を済ませて店を出た。

『趣味ってどうゆう意味よ‥失礼しちゃうわ』

家に帰り良雄に何気に報告すると良雄は激怒した。

翌日彼はドラッグストアをクビになったと良雄から聞いて亜矢子は驚いた。

一方リリアンを見せると綺麗だね、可愛いね、と良雄が喜んでくれたので亜矢子も嬉しかった‥

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