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誰よりも君を愛する
第32章 女同士
朝、いつもの検温の時間、良雄は亜矢子に基礎体温計を渡した。
『僕がいない時でも測れるように亜矢子も練習しなくちゃ』
亜矢子は体温計を受け取ったが、初めての事で戸惑っていた。
『体を横向にして、上の足を前にやると入れやすいよ‥』
『は・い‥ふぅー、ぅん』
亜矢子は体温計の先を肛門に当てると息を吐きながらゆっくり差し込んでいった。
『上手、上手、上手く入ったね』
良雄は太ももの間から少しだけ見えている亜矢子のピタリと閉じているワレメを見ていた。
今夜この可愛らしいワレメを自分以外の第三者の手によって開かれると思うと嫉妬で気が狂いそうだった‥
『今日のパーティーって何人位集まるんですか?』
今日は裕子の夫が副院長を務める病院の創立30周年記念パーティーに夫婦で出席するのだ。
『かなり来ると思うよ‥亜矢子も綺麗に着飾っていこうね(笑)』
夕方、会場に着くとすぐに良雄の周りには大学時代の友人達が集まり、結婚祝いの言葉を掛けられ亜矢子も挨拶を交わしたりで忙しかった。
パーティーが始まっても周りは医者やその奥様たち、政治家やセレブリティ溢れる方々で誰とも話す事もなく、良雄も亜矢子に申し訳無さそうに目配せしてくるが友人や恩師につかまり、なかなか此方に来られないでいた。亜矢子はだんだんと壁の華と化した。
『亜矢ちゃん?どうしたの?』
そんな時、美波が声を掛けてきてくれた。
『知らない人ばかりで疲れちゃうでしょ?二次会の部屋があるからそこで座って二人で飲みましょうよ。良雄も後で来る事になってるから‥』
亜矢子が良雄の方を見ると
(ごめん、美波と、上に、行ってて)とジェスチャーを送って来た。
良雄の言う通りに美波に着いて行くと、スイートルームに通された‥
『亜矢ちゃんはお酒弱いから甘めのカクテルが良いわよね‥』
美波が作ったカクテルには甘さに隠れてジンがタップリ入っていた。
美波の楽しい話にお腹を抱えて笑い、喉が渇くともう1杯、もう1杯と飲んでいるうちに亜矢子は完全に酔っ払ってしまっていた。
『美波センセと話してると、ホントに楽しいれすぅ~(笑)』
『亜矢ちゃん、少し酔ったようね、皆が来る前にちょっと向こうで横になりましょう‥ね?』