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誰よりも君を愛する
第35章 パパ

『あーん寝ちゃってお義父さんにお礼も言ってない‥』

『明日電話すればいいよ。楽しかったって言ってたよ』

家に着いて起こされた亜矢子はひどくしょげていた‥

『父さんに叱られたから言う訳じゃないけど‥最近の亜矢子のワガママはちょっとひどかったよ‥緊急以外仕事中のメールはダメだろ?』

『ぁ‥はい。旦那様が優し過ぎて‥何か困らせたくなっちゃって‥子供みたいなことを‥ごめんなさい‥』

『反省してる?』

『もうワガママは言いません‥』

義父のあの小さな叱責は亜矢子を元の素直な亜矢子に戻した。良雄はこの可愛い妻をすぐにでも押し倒してしまいそうになるのをグッと抑えた。

『お仕置きだな‥ちょっと甘やかし過ぎたね、あっちで全部脱いで座って待ってなさい‥シャワーはしなくていい‥』

声色が変わった良雄に少し圧倒された亜矢子は小走りで寝室に向かった‥

良雄はキッチンでウィスキーのロック作ってそれを持って部屋に向かった‥

部屋に入ると亜矢子は裸の胸を腕で隠し俯いて黒い革張りの内診台の椅子に座っていた。

『旦那様ァ‥シャワー入らないと‥』

『どうして?お仕置きだよ?舐めるわけないでしょ?』

『ぅ‥はい。』

良雄はグラスを片手に内診台をリモコンで操作しながら倒していった‥

『お仕置きだって言ってんのに濡らして‥本当いやらしいな、亜矢子は。はしたないな~』

良雄はいつもよりきつめに手足をベルトで固定してやった‥

『ぃ‥た』

『このくらいで文句言う気?悪いのは亜矢子だろ?大きな声出したら口も塞ぐよ‥いいな?』

亜矢子は黙って頷いて良雄を見つめていた‥

良雄は部屋の電気を消すとスタンドライトを点けて亜矢子のお腹に照明を当てた‥まるでこれから手術でもするような雰囲気に亜矢子は少し身構えた‥


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