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誰よりも君を愛する
第39章 女盛り
夕食も終わり良雄は子供達と風呂へ行き、母親とリビングで寛いでいた亜矢子に美波から電話がかかってきた。
明日行く予定だったエステに裕子が行けなくなって亜矢子を誘って来たのだ。
『会員制の極上エステよ。2人で1室貸し切りの予約なのよ、お話ししながら気晴らしにどう?』
亜矢子は今のこの鬱憤を晴らせるならと即決で行くことにした。
今、良雄に話すと子供達も美波に会いたいと言うだろう。
亜矢子は良雄には翌朝に話すとして、3人がワイワイと遊んでいる風呂へ自分も行き、明日のエステの為に体を入念に洗った‥
亜矢子は明日のエステが楽しみで、それ以上に久しぶりに美波とお喋り出来ることが楽しみで昼間の欲求不満の事などケロリと忘れてしまっていた。
亜矢子は今夜は絶対オナニー行為をするだろう思って狸寝入りしていた良雄の思惑は大きく外れ亜矢子はスヤスヤと気持ち良く眠ってしまい良雄はひどくガッカリした。
翌朝になり亜矢子は良雄にこっそりと美波とエステに行く事を告げた‥
『いいよ、気晴らしになるなら行って綺麗になっておいで。』
『ありがとうパパ、子供達には内緒ね!今日は母も予定ないらしいし、のんびりさせてもらいます』
昼に美波との待ち合わせ場所で待っていると亜矢子の前に見知らぬ黒の高級車が止まって後部座席のドアが開いた‥
『亜矢ちゃん、お久しぶり。乗って乗って!』
『美波さん!びっくりした‥』
亜矢子は美波に言われるまま車に乗り込んだ。
『すごいでしょ?ここのエステは送り迎えつきなの、フフフ‥』
『いらっしゃいませ、』
運転席から声を掛けてきたのは亜矢子より少し若そうな男性だった。
『あ、どうも‥こんにちは‥』
美波と話したい事が沢山あったのに他人がいては‥と亜矢子は戸惑い話すのを躊躇した。
『お母様や双子ちゃん達は元気?』
『はい、元気で元気で‥もう私の方がバテバテです。だから今日エステに誘って下さって本当に感謝です。』
『そぅ?良かったわ‥今日は極上のエステで日常のストレスを解消しましょう‥ウフッ』
『はいっ』
車は中心街を抜けて郊外を走った‥
大きな門の前で一旦止まると扉が開きまた車は走り出した。
道の両脇はスラリとした竹林に囲まれていて程なくして格式の高そうな料亭らしき建物の前についた。