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誰よりも君を愛する
第41章 愛の証

ヘッドホンを外された亜矢子の耳に荒い息遣いが聞こえてきた‥
有弥がフェイスマッサージを始めたが亜矢子の気持ちはカーテンの向こう側にあった。
まるでワザとその声を聞かされているような、そんな疑いさえ抱いてしまう。
亜矢子は悔しかった。
羨ましいというより悔しい気持ちでいっぱいだった‥
それと同時に良雄の顔が思い浮かんだ。
‥会いたい、、旦那様の所に早く帰りたい‥
‥旦那様に早くいっぱい愛してもらいたい、、、
『‥お隣終わったようですね、亜矢子さんも終了しました。』
カーテンが開き声を掛けてきた美波を亜矢子は綺麗だと思った。
全身に煌めくピンク色のオーラと女性の色香を感じた。
『美波さん、綺麗‥』
『まあ、そう?ありがとう。亜矢ちゃんだってとても綺麗よ。さあ、もっと綺麗にしてもらいましょう!』
美波は起き上がると亜矢子の手を取りバラの花が浮かべられたお風呂に入って汗を流しバスローブを纏うと隣の部屋へ行くドアを開けた。
中は沢山のライトと大きな鏡の部屋。そして4人の女性が待っていた‥
『お疲れ様でした。美波様。亜矢子様。』
『今日は亜矢ちゃんを最高に綺麗にしてね。』
『かしこまりました‥亜矢子様こちらへ‥』
亜矢子が鏡の前に座ると2人掛かりでヘアメイクが始まった。
『こんな贅沢‥初めて‥』
『ちょっとした女優さん気分よね?‥フフフ‥たまにはイイじゃない?』
『パパに申し訳ないみたい‥』
『亜矢ちゃんが綺麗になれば良雄も喜ぶわよ。今夜は寝かせてもらえないかもね!』
『やだ、美波さんたら‥』
亜矢子は綺麗になっていく鏡の中の自分を見つめながら喜ぶ良雄の顔を思い浮かべていた‥

