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誰よりも君を愛する
第9章 かばん③


昨夜は疲れと酔いも手伝って
そのまま亜矢子を抱いて眠った。

先に目を覚ました良雄は亜矢子の寝顔を眺めていた。

頬にかかった髪をよけてやったり、つついたり‥

『プッ‥寝相の事言ったらショックうけるだろうな(笑)』

その時、薄い掛け布団が勢いよく捲られて良雄はビックリした。
亜矢子が飛び起きたのだ。

『あれ?あれ?‥あ、おはようございます。』

『僕はこれから毎朝、こんな風に起こされるのかな?』

『す、すみません‥あれ?なにこれ?』

『あーそれ?大型犬用のペットシーツ!亜矢子のお尻に合わせてね(笑)寝ている間に敷いておいた。おねしょは?』

『あ‥ありがとうございます‥大丈夫でしたぁ』

良雄は内心ガッカリした。

『良かったね、温泉入る?』

『は~い。旦那様お先に入ってて下さい。私は‥』

いそいそとトイレに行こうとする亜矢子を良雄はお姫様抱っこすると露天風呂に連れて行った。

『亜矢子二人で立ちションしよう!昨日上手に出来たろう?』

『い、嫌です~出来ません』

『じゃあ亜矢子は一生オシッコ禁止にするよ!』

『ええっ!わ、わかりました((怒))旦那様って以外と子供みたいなことおっしゃるんですねっ』

良雄はにっこり笑って亜矢子と向かい合った。

『亜矢子、早く!放尿準備!早く!』

『向かい合わせで‥ですか?』

『そっ!早く!』

朝一番の尿意も限界になり仕方なく亜矢子は放尿準備にかかる。

放尿準備って‥初めて聞いた。

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