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Oshizuki Building Side Story
第7章 Turning point of love!
 
「おー、そのまさかだ」
「付き合い長いと自慢する陽菜ではなく?」
「俺が鹿沼に相談したら、俺、お前と真下に殺される」
「……」
「それに俺、地味に男の友達がいねぇ」

 あまりに真剣な顔で、俺は思わず吹き出して笑った。

「あははははは!」
「お前、失礼だぞ?」

 まさか、そう来られるとは思ってもなかった。
 人望が厚くて、社長で、頼り甲斐があるアウトドアタイプのイケメンで。
 どう見ても正反対の温室育ちのような俺に、陽菜ではなくて、陽菜の友達との恋の相談をされるとは。

 本当にこのひとは、お人好しというのか――。

「笑うなって! お前と俺だって、友達だろうが!」
「友達ですか? 俺とあなたが?」
「まじまじと聞き返すなよ、そうだろう! お前の〝渉さん〟は血が繋がっているから必然的に身内で、俺は身内にはなれなくても友達! シークレットムーンで一緒に働いている分、俺はお前の渉さんよりお前の近くにいるし、鹿沼の友達はお前にとっても友達!」
「はぁ……」

 なんとも、強引な論理だ。

「なんだよ、その気が抜けたような返事は! きっかけは鹿沼かもしれないけれど、鹿沼がいなくても俺達独自にも絆というものが……」

 ああ、駄目だ。
 彼が必死になると、余計笑いが止まらなくて。

「今度は俺を口説いているんですか? 真下さんやめて、俺?」
「違……っ、お前笑いすぎだぞ、香月!」

 俺は笑いが止まらず、息が苦しくて。
 彼が俺に特別な絆を求める度に、赤くなってムキになるのが面白くてたまらない。
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