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第7章 Turning point of love！

「陽菜、陽菜、陽菜……っ」

　あたしの名前を叫び、雄々しく貫こうとする彼が好きだ。

「ああ、朱羽、あたし……あたし……っ」

　出会いは、忌まわしき満月。
　でも今、満月はあたし達の幸せを見つめている。

　溶け合っていく。
　快感も熱も汗も。

　ひとつになって、共に未来へと。

「朱羽、イく……イっちゃう!!」

　微笑んだ朱羽に口づけられ、最後を激しく押し上げられた。
　浮遊しそうなあたしを、朱羽は両腕でしっかり抱き留めながら、ぶるりと震え……薄い膜越しに熱い精を吐く。

　ああ、子供が出来たら、真っ先に伝えたい――。

　パパとママは愛し合ってあなたが出来たの。
　幸せなんだよって。

　甘い余韻の中、微笑みあいながら口づけを交わす。
　
　いつまでも、この幸せが続くように。
　そして愛の結晶が、いつかまた……さらなる愛のターニングポイントになるようにと。

――嬉しくて……嬉しくてたまらない。陽菜に想いが叶ったのと同じくらい、胸が苦しいほど、嬉しい。

　いつか現実でも、彼にそう言って貰いたい。

　夢と現実が入り混ざった夢。

　夢のいいところは、現実になる……あるいは現実のものだと信じ、
　嫌なところは、そのまま夢にして捨てる。
　
　きっといつか、皆で沖縄に行ける！
　きっといつか、子供が来てくれる！

　それは正夢になると信じていてもいいよね？

　でも嫌な部分も、未然に防げるところは防いでおかないと。

　あたし……妊娠を疑うほど太るの、嫌だもの！
　水着、可愛いのを着たいもの！


　……あたしは、そんな感じで1年が始まりました。
　皆さんはどうでしたか？

　昨年たくさん泣いてしまわれた方も、涙を流して辛い思いをされた分、今年は笑顔になれますように。

　皆様にとって、素敵で幸多き一年になることを、あたしや朱羽、そしてシークレットムーン一同、心よりお祈りしています！

　新年あけましておめでとう。
　今年もどうぞよろしくお願いします！



　Turning point of love！　完