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Oshizuki Building Side Story
第7章 Turning point of love!
 
 ああ、なにを不安になることがあったのだろう。
 あたしが選んだひとは素敵なひとだとわかっていたのに。

 朱羽が、面倒に思うわけ、なかったのに。

 ――俺達が望んで生まれた子だって教えてやろう。

 うん、そうだね。
 生まれちゃ駄目な子じゃない。
 どうしても、生まれて欲しい子だ。

 あたしはなにを恐れていたんだろう。

 あたしは産みたいの。
 朱羽の家族を増やしたいの。

 あたし達はともに家族愛に飢えて、ともに傷を負ってきた。
 この子が、あたし達をさらに幸せにしてくれる。
 重荷になどなるはずがない。

 ……まずはそこから考えるべきだったね。

「朱羽、この子と……幸せになろうね」
「もちろんだ。今から考えるだけで、未来がわくわくするよ」

 その時である。

「うおおおおおおおおおおおん!」

 人の声とも獣の声とも判別出来ない声が響き渡ったのは。

 振り返ると、泣いている……ような奇妙なものは……木島くんだ。

「主任、課長。おめでとうっす! 赤ちゃん、嬉しいっす! 俺……ラグビーマネしてたから赤ちゃんのパパ役、喜んでするっす!」
「……しなくていいよ。パパは俺だよ」

 朱羽は優しい相談役を返上したのか、ツッコミを入れて。
 木島くんがここにいるということは……。

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