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Oshizuki Building Side Story
第7章 Turning point of love!

 朱羽が躊躇いがちに口を開く前に、ノックの音がしてドアが開き、白衣を着た男性医師が入って来た。

「鹿沼さん、お腹は大丈夫ですか?」
「あ、あの……赤ちゃんは……」

 すると医師は笑った。



「居ませんよ、元から子供は。痛みも血も、生理によるものです」



 セイリ……って、なんだっけ?

「生理が遅れていたために、今回は痛みがあったんでしょうね。あなたは妊娠はされていません」

 ようやく、頭が追いついてくる。
 だったらあの検査薬の結果は、妊娠していませんの表示だった……!?

 少し前まではそれを望んでいたはずなのに、今のあたしは青ざめながら、必死に医師に訴える。

「え……でもあたし、普段から気持ち悪くて……」
「内視鏡検査で、胃が大分荒れていたのでそのせいでしょう」
「でもあたし……お腹がぽっこり……」
「胃以外は大丈夫でした。もしかして、お仕事とかのストレスで、甘いものなど食べ過ぎていませんか?」

 思い当たりはある。
 
 ……確かに、妊娠ではなくただ太ってしまっていた説も、選択肢にあった。
 むしろ、その説は濃厚だったはず。

 だけど、だけどさ。
 朱羽からも皆からも祝福を受けた今、それはないんじゃない……?
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